動的最低価格

動的最低価格

 動的最低価格とは?

動的最低価格は、1泊あたりの最低料金が一定の基準を下回らないようにするための機能です。過去の予約データ、具体的には昨年の同じような宿泊日の平均客室単価(ADR)に基づいて設定されます。とりわけ、先々の予約の最低価格が低くなりすぎないように自動で安全策を講じることができます。

動的最低価格を利用する理由

設定ミスや市況の変化により、意図せず掲載価格が低くなり、その結果、予想よりも低価格での予約が入ってしまうことがあります。例えば、昨年の7月に1泊500米ドルで予約が入った物件でも、誤って基本価格を低く設定してしまうと、1泊300米ドルでの予約が入ってしまう可能性があります。動的最低価格は過去の実績に基づく最低価格を設定することで、このような利益損失を防ぐことができます。

はじめに

「動的最低価格」の「カスタム」オプションは、高度な設定を必要とするユーザー様向けのものです。このオプションをご利用になる際は、support@pricelabs.co までご連絡ください。

 

動的最低価格の算出

 PriceLabsでは、過去のデータを活用し、市場の変動に応じた調整を行って動的最低価格を算出します。各日付の動的最低価格を算出する方法は次の通りです:

  • 昨年の同じ曜日のデータを使用します。

  • 初期設定では、特定の影響を平準化し、偶発的要素の影響を排除するため、3週間の加重平均を採用しています。

  • PriceLabsが識別したイベントや祝日については、3週間の間の最も高い価格を採用します。

  • ある日付で算出された動的最低価格が、設定した最低価格を下回る場合、動的最低価格は適用されず設定した最低価格を優先します。これにより、宿泊料金が設定した基準を下回ることはなくなるので、柔軟性を保ちながら過度な値下げを防ぐことができます。

 

平日および特定の休日

2025年8月15日(金)の動的最低価格を計算するとします。以下に、その計算方法を順を追って説明します。

  1. 2025年8月15日(金)の「前年同時期」の日付を特定します。これは最も近い金曜日の2024年8月16日となります。

  2. 前年同時期の日付に対応する、同じ曜日の隣接する2つの日付を特定します。これらは2024年8月9日(金)と2024年8月23日(金)となります。

  3. 次の式により動的最低価格を算出します

    1. 動的最低価格 = 1× (前年同時期、前年同時期の1週間前、前年同時期の1週間後)の加重平均

    2. 動的最低価格(2024年8月16日)= 1.1 × (2024年8月16日(50米ドル)、2024年8月9日(0米ドル)、2024年8月23日(0米ドル)の加重平均

    3. 動的最低価格(2024年8月16日)= 1.1 × 50米ドル(加重平均)= 55米ドル


日付

  1. 前年同時期

前年同時期の1週間前

前年同時期の1週間後

2025年8月15日

2024年8月16日

2024年8月9日

2024年8月23日

動的最低価格 = 1× (前年同時期、前年同時期の1週間前、前年同時期の1週間後)の加重平均

50米ドル

0米ドル

0米ドル

動的最低価格(2024年8月16日)= 1.1 × (2024年8月16日(50米ドル)、2024年8月9日(0米ドル)、2024年8月23日(0米ドル)の加重平均




動的最低価格(2024年8月16日)= 1.1 × 50米ドル(加重平均)= 55米ドル





 祝日や記念日

その仕組み:

  • アンカーマッピング:カレンダーの日付を直接比較するのではなく、当年の祝日の正確な日付を、前年の祝日の正確な日付にマッピングします。

  • 期間について:複数日にわたる祝日については、その中間日を基準として、前後する日付を算出します。例えば、ある日付が今年の祝日の2日前である場合、昨年の祝日の2日前にマッピングします。

 

今年の祝日が7月17日、昨年の祝日が7月10日だと仮定しましょう。以下に、その計算方法について順を追って説明します。

  1. 祝日の正確な日付(基準日)を特定する

  • 祝日については、まず当年および前年の祝日の正確な日付を特定します。

  • この正確な日付が、すべての比較における基準点となります。

  • 例:

    • 正確な日付(当年):2026年7月17日

    • 正確な日付(前年):2025年7月10日

  1. 特定の日付を前年同日に照合する

  • 特定の日付が確定したら、次のように照合します:

    • 2026年7月17日 → 2025年7月10日

  • これにより、前年同時期の計算における基準点が定まります。

  1. 基準日に対する周辺日付のマッピング

    1. 複数日にわたる祝日の場合、その期間内の各日付は「基準日」を基準としてマッピングされます。

    2. 日付が以下の場合:

      1. 今年の基準日の2日前 → 昨年の基準日の2日前としてマッピング

      2. 今年の基準日の1日後 → 昨年の基準日の1日後としてマッピング

  2.  休日期間における前年同時期マッピング

当年祝日

調整

前年同時期

2026年7月15日

2日前

2025年7月8日

2026年7月16日

前日

2025年7月9日

2026年7月17日

同日

2025年7月10日

2026年7月18日

翌日

2025年7月11日

 

  1. 祝日の比較検討対象期間

    1. 祝日に関して過去との比較を算出する際、前後1週間を含む期間を比較します

      1. 前年同時期 − 1週間、前年同時期、および前年同時期 + 1週間のみが対象となります

      2. このルールは、全体の設定が3週間または5週間のいずれであっても適用されます

 

「動的最低価格」の主なメリット:

  • 過度な値下げの防止:従来の価格より著しく低い料金で予約が入るのを防ぎます。

  • 柔軟な設定:いつ、どのように動的最低価格を適用するかを自由に決めることができます。

  • 早期予約の価格維持:市場変動により価格が予期せず下落する可能性がある先々の予約において、特に有効です。

  • 簡単な設定:民泊ホストから大規模な物件管理会社まで、アカウント全体または個々のリスティングごとに柔軟に設定できるため、導入が容易です。

 

「動的最低価格」の設定

「動的最低価格」は、すべての予約について1泊あたりの収益詳細をPriceLabsに提供できる物件管理システム(PMS)またはサイトコントローラーでのみ利用可能です。ご利用のPMSが1泊あたりの収益詳細提供に対応していない場合、「動的最低価格」オプションは表示されません。

 

動的最低価格オプション

  • PriceLabs推奨:前年同時期の平均客室単価(ADR)を現在の料金設定に適用して、過去の価格水準を下回らないようにします。

  

 

  • 上記「%」入力欄は、インフレの影響を補正する際に便利です。例えば、来年度の動的最低価格を10%高く設定したい場合などです。

  • ただ、あまり高く設定したくない場合もあるでしょう。110%は堅実な選択ですが、100%や105%といったより低い値(それぞれ値上げなし、または5%の値上げを意味します)を選ぶこともできます。

 

  • 「動的最低価格」を適用しない:リスティングに動的最低価格は適用されません。リスティングに設定した最低価格が適用されます。

    


  • カスタムオプション:このモードでは、特定の期間、祝日やその他お好みに応じて動的最低価格を調整し、カスタマイズすることができます。

リスティング単位での動的最低価格の更新

リスティング単位で動的最低価格を設定できます。設定方法は以下の通りです:

  1. 価格ダッシュボード」から「価格を確認」ボタンをクリックして

  2. 「価格カレンダー」が表示されたら、カスタマイズパネルの「編集」ボタンをクリック。

  3. すべてのカスタマイズ設定」タブで「動的最低価格」のトグルをオンにします。

  4. 動的最低価格を設定し、変更を保存します。

 

グループまたはアカウント単位での動的最低価格の更新

動的最低価格は複数のリスティングやグループに適用することができます。グループまたはアカウント単位で動的最低価格を設定することで、お持ちのリスティング全てで過去の価格データを活用できるようになります。これは、大規模なポートフォリオを管理する民泊管理業者様のように物件ごとに手動で調整を行うと時間がかかってしまうような場合に、特に有用です。

グループまたはアカウント単位で「動的最低価格」を適用するには、以下の手順に従ってください:

  1. 上部メニューの「ダイナミックプライシング」をクリックし、ドロップダウンメニューから「カスタマイズ設定」を選択

  2. アカウント」または「グループ」に移動し、「編集」ボタンをクリック

  3. すべてのカスタマイズ設定」タブに移動し、「動的最低価格」のトグルをオンにします

  4. 動的最低価格を設定し、変更を保存します

重要:同様に「動的最低価格を設定しない」を選んで、グループまたはアカウントごとに動的最低価格を無効にすることもできます。

 注意事項

  • ご利用のアカウント(PMSやサイトコントローラーなど)が、PriceLabsへの「1泊あたり収益」(税金/手数料などを除く)の提供に対応していない場合、動的最低価格オプションは表示されません。

  • 複数のPMS/サイトコントローラーをご利用中で、グループ単位での動的最低価格を適用する場合、グループ内のPMS/サイトコントローラーがPriceLabsへの「1泊あたり収益(税金や手数料などを除く)」の提供に対応しているリスティングに対してのみ、動的最低価格が適用されます。

 

価格設定プロファイルでの動的安全価格使用

  • 価格設定プロファイルを使用してリスティングを区分する場合(例:ハイシーズンとローシーズン)、動的最低価格は自動的に適用されます。

  • 動的最低価格非対応のリスティングに、動的最低価格が設定された価格設定プロファイルを適用した場合、そのリスティングに動的最低価格は適用されません。


動的最低価格の設定方法

「動的最低価格」では、将来の日程に対して価格が低くなりすぎるのを防ぐことができます。この設定では、前年の同時期に実際に獲得したADR(平均客室単価)をもとに最低価格を設定します。ADRとは、リスティングが実際に予約された際の平均宿泊単価です。

過去に実際に販売できた価格帯を基準に最低価格を維持できるため、価格が下がりすぎるのを防ぎながら、将来の予約に対応できます。特に、かなり先の日程で価格が低くなりすぎる場合に役立ちます。

独自の設定を行うには、最初のドロップダウンで「カスタム」を選択します。その後、4つの項目を入力します。

項目1(モード):動的最低価格の設定方法を選択します。独自の値を入力するには、「カスタム」を選択してください。

項目2(週範囲):前年データのどこまでを平均価格の計算対象に含めるかを設定します。選択肢は3つあります。

  • 「同一週のみ」は前年の同じ週のみを使用します。

  • 「±1週(3週間範囲)」は前年の同じ週に加え、前後1週間も含めて使用します。

  • 「±2週(5週間範囲)」は前年の同じ週に加え、前後2週間も含めて使用します。

より広い範囲を使用すると、一時的な価格変動の影響を受けにくくなり、平均値がより安定します。

項目3(割合):前年の平均価格に対して、何%を動的最低価格として設定するかを指定します。例えば:

  • 110% = 前年より10%高い最低価格

  • 100% = 前年と同じ価格

  • 105% = 前年より5%高い価格

項目4(今日からの日数):このルールを適用開始する日数を設定します。動的最低価格は、今日から指定した日数より先の日程に適用されます。例えば「180」の場合、180日より先のすべての日程に適用されます。


項目一覧: 1 = モード | 2 = 週範囲 | 3 = 割合 | 4 = 今日からの日数

設定例

項目1
(モード)

項目2
(週範囲)

項目3
(割合)

項目4
(今日からの日数)

内容

カスタム

同一週のみ

110%

180

今日から180日より先の日程に対して、前年同週の平均価格を基準に、110%の動的最低価格を設定します。

カスタム

±1週(3週間範囲)

110%

180

今日から180日より先の日程に対して、前年同週の前後1週間を含む3週間平均を基準に、110%の動的最低価格を設定します。

カスタム

±2週(5週間範囲)

110%

180

今日から180日より先の日程に対して、前年同週の前後2週間を含む5週間平均を基準に、110%の動的最低価格を設定します。


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